バイナリーオプションの基本
バイナリーオプションとは
バイナリーオプションは、為替相場の数時間後の値動きが現在よりも上にあるか下にあるかを選ぶタイプの金融商品です。「2時間後に上に行く」と予想したら、上に行くチケットを購入。2時間後に結果がわかると1.8倍程度のペイアウトが受けられます。100円分買っていれば180円になるわけです。もちろん、予想が当たっていたらの話ですが。
ペイアウトされた金額を全額、次の回の購入に当て連勝を繰り返せば……。最初に用意するお金が100円であっても10連勝すれば軽く100倍の1万円を超えます。初期投資が1000円ならば10万円です。たった1000円あれば10万円稼ぎだすチャンスは転がっているのです。
バイナリーの語源は0か1
そもそもバイナリとは「2進法」の意味。「0」と「1」のみで数える方法ですね。コンピューターが認識するのは「0」と「1」でしかないという話を聞いたことがある人も多いでしょう。バイナリーオプションも結果は2つに1つ。予想が当たるか、外れるかなので「0」か「1」しかないのです。
オプションというのは、金融デリバティブ取引の用語。簡単に言ってしまえば「権利」ということです。バイナリーオプションは「数時間後に上に行ったらお金がもらえる権利」と「数時間後に下に行ったらお金がもらえる権利」を売っており、参加者はそれを購入するというわけなのです。
「権利を購入する」と、聞くとすごくギャンブルのように聞こえます。馬券も「気に入った馬が1着になったらお金を貰える権利」を販売しているわけですから。ですが別段怖がる必要があるものではありません。不動産だって「土地の権利」を売買しているわけです。
古代ギリシャの世界からあったオプション取引
金融の世界では古くから、「権利の売買」は行われてきました。例えば、古代ギリシャのターレス。中学校の数学で「半円の弧に対する円周角は直角である」とするターレスの定理を覚えている人も多いでしょう。数学者であり、哲学者でもあった彼もオプションを取引していました。
哲学を通じて真理を追求しようといたターレスは貧乏そのもので、「哲学などなんの役にも立つものか」と批判されていました。ですが、批判されっぱなしのターレスではありません。天文学を駆使し、太陽の位置関係から翌年のオリーブが豊作であることを予測したターレスはオリーブオイルを作るための圧搾機を予め大量に借りておいたのです。
翌年、オリーブが豊作となり、農民たちがこぞってターレスから圧搾機を借りたいと要求してきたので、予め借りておいた圧搾機を貸出し、その差額で大儲けしたのです。これも一種のオプション取引。古代ギリシャの頃からあると聞けば、少しはギャンブルへの後ろめたさも紛れるのではないでしょうか。
バイナリーオプションの覚えておきたいポイント
- バイナリーオプションは「円安」「円高」を予測する金融商品
- リスクは購入金額と同額
- 少額500円程度からスタートできる